2018.08.27 第2回栄養教諭食育研究大会が岐阜県多治見市で開催されました
平成30年8月17日、岐阜県多治見市にて、「第2回栄養教諭食育研究大会」が開催されました。
【テーマ】 「エビデンスを創出できる栄養教諭を目指して」
【開催日時】平成30年8月17日(金)
【開催場所】岐阜県多治見市バロー文化ホール
【講演内容】
○基調講演
「米は肥満や糖尿病の原因になるか」
十文字学園女子大学 アジアの栄養・食文化研究所 教授 山本 茂先生
○特別講演①
「失われた命と、これから生きる子どもたちのために」
アレルギー事故で亡くなった児童のご家族
○特別講演②
「新学習指導要領を踏まえた食育推進の在り方」
国立教育政策研究所 教育課程研究センター 教育課程調査官 横嶋 剛先生
○論文 口頭発表
福島県「学校給食に含まれる食塩量の推移」
富山県「平成17年度と26年度における学校給食の食品群別出現頻度と献立内容の変化」
岐阜県「学校給食の献立は改善されてきたが献立を活用した食の指導は不十分である」
滋賀県「スチームコンベクションオーブンと真空冷却機の導入による献立内容の変化」
広島県「伝統食材に視点をおいた学校給食の献立作成の工夫」
香川県「香川県における栄養教諭制度前後の学校給食献立の変化」
鹿児島県「年間を通した学校給食献立の内容分析と教科等や食に関する指導との関連について」
【ポスター発表】
・「日本の学校給食における食に関する指導の介入研究の動向」
・「食事バランスガイドの献立作成への活用について-献立作成後のアンケートを中心に-」
・「短期大学生における食生活縦断調査に関する研究」
・「地場産物活用による和食給食の推進について」
・「食物アレルギーの児童生徒および園児をもつ保護者への支援ニーズに関する研究」
・「米粉の焼き菓子への活用と開発」
・「若年期女子陸上選手の骨密度に及ぼす身体状況と栄養摂取状況の検討」
・「給食センターにおける作業時間について」
昨年に引き続き2回目となる本大会の論文口頭発表では、7つの県ごとに分かれて設定した研究テーマにおける平成17年度から平成26年度までのデータを基に、栄養教諭導入後の10年間にどのような変化が見られたかを分析し、研究データからみえた実態や課題についての考察と結論が述べられ、熱心に討議が行われました。
給食管理と食に関する指導を一体として行う栄養教諭の役割は「おいしく安全な給食」を基本とし、また「生きた教材」として活用していくことが必要とされています。今後、本大会の「エビデンスを創出できる栄養教諭を目指して」という目標とともに、食育推進の中核となって、さらに大きな成果を上げていかれることを、期待しております。