脱脂粉乳Q&A

Question.01 脱脂粉乳とはどのようなものですか?

牛乳に含まれる成分の「乳脂肪分」を取り除き更にほとんど全ての水分を取り除いて粉末状にしたものです(水分は5%以下)。英語ではskim(skimmed) milkまたはskim milk powderと呼ばれます。

Question.02 脱脂粉乳の栄養について、牛乳との相違点は?

牛乳と比べると「脂質」は約4分の1で、カルシウムは約10倍です。
また体調を整えるのに重要な役割を果たす無機質類も豊富に含まれています。(詳しくは「栄養成分と規格基準」参照)

Question.03 なぜ、外国産ですか?

第1に、昭和20年代半ば過ぎから、次第に学校給食での使用量が増大し国内での生産では量的に対応できなかったこと(安定的な供給が必須です)。

第2に、1食あたりの食材費が限られていますから、より安価な価格で提供できること(安価な供給が必須です)があります。

その意味でも、児童生徒向けの脱脂粉乳に対し、関税無税の特別措置が取られていることを理解していただけると思います(なお、保育施設向けの外国産脱脂粉乳に関しても同様の措置があります)。

当初は、飲用がほとんどでしたのでアメリカ・カナダ・フランスなどから輸入していましたが、パン混入に切り替わった昭和48年以降はニュージーランド及びオーストラリアの2カ国から輸入しています。

Question.04 安全面はどうですか? 安心して使えますか?

ニュージーランドとオーストラリアは農業立国であり、農産物・乳製品などの輸出には最高レベルの安全性を確立しています。
当然国内検査に合格したものを輸入しています。
日本に到着した時点からは「乳等省令」で決められている内容と必要な検査を実施し、合格した製品のみを供給しています。

どうぞ、安心してご利用ください。

Question.05 学校給食の調理用に使いたいのですが、
学校給食の調理場においては、書類記帳など取扱いが面倒ではありませんか?

(パンなど加工品の製造業者とは違いますので)決して面倒ではありません。

  • (県学校給食会などからの)納品書などを保管しておいてください。
  • 上記書類の保管期間は約3年間です。

なお、この件について正式に説明しますと、「関税暫定措置法」の規定により取扱をすること及び同施行令第35条第5項に掲げる事項が記載されている帳簿を備えつけ記帳する必要があります。 といっても、帳簿は品目(脱脂粉乳)、日付、受入数、使用数、使用用途、残数が記録できるものであれば形式は問いません。

Question.06 規格はいくつありますか?

2種類あります。

  • 1㎏詰め紙箱(内袋はアルミ包装)が12個入ったカートン → 主に共同調理場・単独校向け
  • 25㎏詰めの紙袋 → 主にパン製造業者向け