非常食救給シリーズ

開発の経緯

平成23年3月11日の東日本大震災では、未曾有の被害を経験しました。地震発生直後は多くの被災地で食料不足に陥りました。また、地震発生直後、やむなく学校に留まることとなった子供たちの食事も課題となりました。

そこで、当協会は(公社)全国学校栄養士協議会(以下、全学栄)と協同して、救援物資が届くまでの72時間、「命をつなぐ」ための安全安心で栄養バランスのとれた「災害時学校給食用非常食」の開発に取り組みました。

その結果、非常時においても成長期の子供たちに、学校給食の厳しい基準を基にした優良食品を提供するために、栄養教諭・学校栄養職員の考案による「全学栄 救給シリーズ非常食」を開発、製品化しました。

コンセプト

実際の開発に着手するに当たり、栄養バランスのとれた非常食として、どのような食品や内容が望ましいか、被災を経験された方々にヒアリングした結果、以下のような意見を参考にしました。

  • 加熱が不要で、腹持ちも良く、どの年代にも食べやすいもの。
  • 1食ずつ個包装してあり、器具を使わず開封でき、長期保存が可能なもの。また食べた後に、ごみがかさばりにくいもの。
  • この食材はこんな風に使えるのか・・・容器がそのまま食器として使えるような工夫がしてあるもの。
  • コンパクトに収納でき、いざという時に持ち出しやすいもの。
  • 非常時の緊張や不安を和らげる、心和むパッケージ。
  • 食物アレルギーを持つ子や特別支援学校の子供たちにも考慮して、食事の形態に幅が持てるもの。

パッケージキャラクター

2011年、東日本大震災で被災された方々の生のご意見。

「暗い、寒い中で家族と離ればなれになって一夜を過ごす」ことになったとき、何が必要なのだろうか?不安な心を少しでも暖めるには何が必要なのだろうか?温かい食べ物が一番だけど、全てのインフラが途絶えている中では、それは到底望めないだろう。

せめて、心をほっとさせるキャラクターが欲しい…。 そういう想いをこめて、災害時学校給食用非常食開発に被災地を代表して参画されていた栄養教諭を中心に、マスコットキャラクターが考案されました。

デザインは、あったかいご飯に幸せのシンボルである四つ葉のクローバーをまとい、右側のおでこに給食の「給」の字をあしらい、手は大豆、足は人参で出来ています。

このマークは全学栄より、「救給」の商標とともに出願され、登録されています。また、実際に触れて親しんで頂くためにマスコット人形もあります。

賞味期限

  • 本来は非常時に備える「非常食」ですが、近ごろは全国各地で、その地域にとって記憶を風化させてはならない日に、「防災教育」の一環として「非常食」を給食時に食べるように計画されている学校・自治体も増えてきているようです。
  • 近年、災害備蓄食の賞味期間は長くなる傾向にありますが、やはり「おいしさ」が最も大切であると考えています。

そのおいしさを維持し、安心して食べられるよう、賞味期間を敢えて3年にしています。